きつつき21 2006年6月号
インタビュー・この人と1時間
働きながら自分探しのお店
ニートや引きこもりの若者が仲間です
皆で創った働き場。心落着く空間創り
宮地 剛さん カフェコモンズ=高槻市富田町=店長
「働きたいけど社会に出るのが怖い引きこもりや二-卜」と称される若者たちを中心に、皆で力を合わせて創った働き場。昨年10月に摂津富田の商店街に生まれた食の空間「カフェコモンズ」(NP0法人日本ス□-ワーク一協会カフェ事業部)です。
「自分の心に正直に、もっとユックリ歩いても良いんじゃないか。お金偏重の風潮の中で、自然な自分を取り戻すためにチョット足を安める場所、仕事しながら自分を探す空間です」。
「私はここで生活できなくなったら外に出て働いても良い。しかし、この店自体は絶対潰さへん!」。語るのは店長の宮地剛さん(47)。
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駒川商店街(大阪市東住吉区)で生まれ育ち、25歳で嫌々継いだパン屋の三代目「そんな自分が嫌だった」。大量に安価生産する大手と競争する中で「こんな質の悪い粉を使って良いのだろうか-」。製造に身が入らなかった。「社会に迎合しなくても自分は自分でいいやんという彼女のことばに救われた」。ありのままの自分を受け入れることでパン屋の経営を改めて選択し、父親から技を盗む一職人の世界に。
しかし、量販店の進出やバプル経済の弾けによって急速に廃れていく商店街。その活性化を模索するうちに出会った地域通貨`が、カフェコモンズ開店の伏線でした。一
社会の何かがおかしいと疑問を共にする多くの人たちとの出会い。その時期、パンの製造販売に二人三脚で歩んできた妻の突然の他界。父の了解を得て2年前、店を畳みこの地へ。
インターネットの地域通貨の「Q−project」、「NPO法人日本スローワーク協会」の仲間との交流を経て、富田を拠点に、引きこもりの若者の就業を手助けする「NPO法人ニュースタート」との出会が富田へとつながりました。
「お店の運営に上下関係は一切なし。対等な協働です。僕は今、ほとんど収入がありませんがパン屋の時より充実しています。ここで働く人たちが結婚して子どもを育てることができるコミュニティビジネスが目指す新たな経営体です」。
地域に開かれたカフェとして落語会(次回6月22日(木))19時開演)や音楽会などのイベントも行っています。今は地域に貢献できる活動を模索しています。
【編集委員の感想】木目を基調とした内装は気取りなく、中に入った瞬問、「ほお〜見っけもののお店」というのが率直な気持ちです。魅カは前を遮るものがないビル5階の景観。商店街を眼下に、遠くには生駒の山並が目に入ります、お酒の好きな方には特に夜景はお薦め。お店の方も素人っぽく、お客なのにお客でないような自分感じさせる独特の雰囲気は不思議です。